2011年3月3日

ある偏見の話

矢野新一という株式会社ナンバーワン戦略研究所所長なる肩書をもつ人物が監修した、プレジデントという雑誌別冊の県民性うんぬんという本に書いてあるが(この雑誌はいつもほぼろくでもない江戸偏見をうえつけまくってるのでいずれは廃刊するのがまちがいない)、茨城の項目に「見栄っ張り」という揶揄が入ったのはこの本が最初だろう。

ほかの統計で厳密に実証されない偏見調査では茨城は無名NO.1とかいうのもあったので、この二つは東京偏見のそのままをうつしているといえる。東京には芸能人が腐るほどいるが、彼らより目立ちたがる者は国内では許しておけない。

前のご当地ブランド魅力度調査でもいえるが、民間の研究所は政府よりも客観性のある意見をいう傾向があると仮定して、この雑誌でもわかる様、出版する社や監修者の主観や利己心をうつしこむのがどうやら殆どだ。
確証バイアスもあって、いちど何らかの偏見がうけつけられると逆メディア計略で批判されないかぎり半永久にその情報だけが意図的に収集されていく傾向が、衆愚にはある。それは理性が薄いという民衆政のあしき点で、扇動によわいということ。

この点で東京偏見はおおくのばあい、悪い。というか極悪。9割のマスメディアを資本ごと握っているので独裁の意図があきらかに入っている。

 少し反省すればわかるが、水戸藩など大昔から涙が出るほど質実剛健の気質そのものなのだ。自分がその地域にくらしてきたのだから疑いようもない。たとえば『武家の女性』という幕末の本を参考資料にあげてもいい。他にも浮華とは縁遠い文化だった証拠は、たとえば特産がほしいもと吉原殿中と磯原饅頭なのからもはっきりしている。くえばわからー。

この点で、横浜旧市街地育ちの江戸産まれ某土民は相応に報いがあるとおもう。世間を誤解させること、まこと甚だしい。
アマゾンのレヴューにも冷静な意見はないことはないが、自分の経験上も歴史の事実上もいうが、水戸の風を誤解させるのは末恐ろしい話である。むしろこの矢野新一さんを同情しないではない。水戸は、残念ながら「本物」なのだ。僕がよくみくらべてきたのだから間違いない真実でござる。

横浜ランドマークタワーからさがみにボンボン建った成金世間を睥睨し、ゴキブリハウスだらけの東京スカイツリーから天下は我が物とみくだし、小春日和に梅の花さく水戸弘道館を「見栄っ張り」「成金趣味で自己主張」とほざく。いやはや、末おそろしい。
だが人生の真実というのは記録されるものだから、必ずかれらには悲惨な末路が訪れるに違いない。とりあえずこの人物の行いについてはおしえておく。ナンバーワン戦略どころか東京偏見戦略または勘違い戦略の研究所でござる。