2018年3月19日

北茨城サッカースタジアム複合施設案

 水戸ホーリーホックがJ2で首位に立ったことを記念して、北茨城市もチームのホームタウン入りを表明し、将来的に市役所前のサッカー・ラグビー場をスタンド付きの天然芝のサッカーグラウンドに改良して、ホーリーホックのジュニアユース本拠地の1つとして使われる様になる事をめざすべきだ。ホーリーホック自体がJ1規格グラウンドの観客席数15000人に満たない事に悩まされている。北茨城市自身がその規格を満たした専用競技場を供与し、自らユースチームを主としたホームタウンになる事で、ホーリーホックの資金不足という課題解決の一助になりうるし、かつ、北茨城市の若年層や練習と試合時に消費と活気を呼び込むという町おこし目的の2つを同時に満たせる。
 北茨城市在住の子供にとって誇りや愛郷心の源泉にもなる事、またサッカーラグビー場の立地場所が試合観覧と共に海を見渡せるという絶好のロケーションにある事からも、日立駅や日立市役所を設計した、日立市出身の世界的建築家である妹島和世氏に、建築史、世界史に永久に残る、世界で最も前衛的な新スタジアム建設を依頼するべきである。建築的傑作を作る為には、日立駅をみればわかるとおり建築物を取り巻く環境がごく重要であり、必ずしもかける値段が名作を生み出すのではない。したがってこの為の費用負担を過剰に見積もる必要は無く、北茨城市の芸術文化水準の高さとその名誉を世界中に知らしめる、というコンセプトを主題にして、決して過大な費用をかけることなく整備計画を推進していくべきである。
 勿論、このグラウンドはこれまで通り、市内外のサッカー少年少女団や市民にも、最大限開放するべきだ。優秀な選手を生み出すには、24時間365日、子供の頃から毎日広いグラウンドでボールを蹴り続けて練習を続けていられなければならず、その様な理想的練習環境を新市民グラウンドにつくることが必要だ。
 また老朽化していく市立体育館と市民プールを、このスタジアムと同時に一体的に最開発する様に設計案を進め、市役所周辺を津波などの災害時の避難所や核シェルターとしてできるだけ多い市民が避難できるようにし、主に夏場はスタジアムの庇による太陽光発電を蓄電池へ溜め夜間電力や施設冷房に使ったり、また冬場は地下での熱電併給(cogeneration)システムを体育館・市役所内の暖房・温水プールなどに用い、場合によっては市内のバイオマス発電所であるパワーステーション茨城等と緊急時の電力提供を締結し、予想される災害時に耐えられるだけの最小限度の生活維持機能を持たせるように設計しうるかもしれない。いずれにせよ、基本コンセプト以外は、建築家側の提案を最大限受け入れて、県内にまだ少ない妹島建築が北茨城市に代表作としてできるだけ残る様にする事で、将来にわたってわが市、そして日立駅と日立市役所を少なくとも有している日立市を含む茨城県北部が世界から建築史上に残る偉大な建築作品を有しているという点で尊敬される事になるのは疑いの余地がない。この作品1つで茨城のイメージがガラッと変わってしまうような、世界でまだ誰も見た事がない世界一魅力的と考えられる極めて見栄えのよい建築物を世界的建築家である妹島氏に依頼するべきであり、このスタジアムの効果で市のみならず県全体の魅力度が180度転換する様に考えてもらうべきである。この様な事を成し得る天才は市役所員自身には恐らくないので(例えば市役所が過干渉した市立図書館の建築が世界中で有名になっておらず、世界中の建築学生や建築ファンが次々訪れてもいない事からも明らかなように)、目的に沿う基本コンセプトを除けば、できるだけ自由に設計してもらうべきである。

 これらのスポーツ複合施設建設にかかる財源は、スタジアムと体育館・プールの複合施設の命名権で一定程度まかなえるかもしれない。それで足りない分は、市長と現時点で梶山弘志氏や額賀氏に近い自民党市議、茨城4区の自民党県議らと共に、スポーツ庁に対して、茨城県は五輪の金メダル数や小中学生体力が全国で1位から2位に位置し、鹿島アントラーズという名実ともに日本最強のチームが世界クラブチャンピオンシップで世界2位を獲り、現に日本の名誉を高めてきた実績からいって、この潜在能力が十二分にある茨城県民にあって現在J2で活躍中の水戸ホーリーホックのホームタウンに十分な運動競技を行えるだけの規格を満たしたスタジアムが不足している事がわが国民の運動能力と天才の発揮に大いに差し支えがあり、ぜひ我々が計画するサッカースタジアム複合施設の整備費をわが国の威信にかけて要望する、また、このわが市の市民体育館は東日本大震災で死者を出す被害を受けながら避難者を守り、天皇皇后両陛下の慰問を受けた歴史と由緒ある場所であり、決してこれを再開発するにあたってなおざりに建設できない、茨城国体や東京五輪のサッカー競技茨城開催も控えている手前、我々のいまおこなっている計画は現在国政の第一課題たる地方創生の明白な第一手そのものなのである、北茨城市は首都圏で唯一、死者を出した自治体であり、心的外傷を負った子供らに日本の未来に希望を持たせる復興の象徴に津波の恐怖のりこえてこの海が見えるサッカースタジアムをしたいのだ等々。丁寧な文章と納得感の十分にあるわかりやすい資料を持参しつつ、(額賀氏を主とした)自民党県議と地方創生担当大臣(現在、梶山氏である)を引き連れて、内閣府、国土交通省、復興庁、スポーツ庁長官らを説得し、国の予算をできるだけ北茨城市と水戸市のスタジアム整備費に引っ張ってくる要望を省庁へくりかえし行って、粘るだけ粘って最大限分捕るべきである。したがってこれは茨城県北の振興にもホーリーホックのスタジアム建設助成にも該当するので、水戸市長や、茨城県知事の大井川氏、或いは水戸ホーリーホックの社長らとも事前協議の上で、彼らと連名で要望をくりかえし行うべきではないだろうか。
 また未来についていえば、茨城五輪を開催する事がわが県名を世界轟かせ、茨城(或いは将来、道州制や連邦制のもとで新たな国名になる可能性がある「ひたち」)という言葉を好印象で刻みその名誉を高めることから、 この北茨城サッカースタジアム複合施設は将来の五輪競技の用にも使い得る様な規格を、後の拡張や修繕、再構築を含め、できるだけ満たす様に計画するべきである。

 水戸ホーリーホック関連の興行収益を市の単位でふやすことを目指し、ここから得られた財源を、 もともと推進中である市内でのテニス環境整備費へとふりむけていく事が、将来性のあるスポーツ関連投資になると思われる。