2010年7月25日

涼しげな計画

きのうのいばしんの最後のページにものってましたけど、きたいばはやはり涼しい。朝晩とか特に夏とはおもえない。といってもこのあたりにうまれてからしぬまで住んでる分にはきづかない涼しさだ。やはり気化熱での冷涼効果が大きいとみえ、山側ではさほど涼しくないという話です。

で、ぼくがまちのために今もっとも有用だと感じるのは「都市公園」の計画。ひとつのモデルは偕楽園だが、あれもきたいばの自然にかかれば雑だ。

きたいばの特徴として涼しいというのを前面におしだせば、浜辺の延長か川岸の拡幅や開放がいいのかも。水辺ばっかじゃ冬は寒いじゃんという意見へは山があるでしょうといえる。しかし全体とみればイギリスなんかにくらべて日本は暑い国なので、涼しくしようとするのは正解と思う。なにしろ冬は冬で、あおもりあたりみたいな豪雪でもないのでこま雪がふればふったで綺麗なのだから。
とにかく温暖化の時点ではできるだけ水辺を広めてまちを冷涼にするのがかしこい。昔はその点でもコンクリのビルやアスファルトの熱をためやすい路面もなかったうえ川はいまより綺麗だったのであちこちで子どもが泳ぎ涼をとっていた。エアコンがんがんつけて周りにも地球にも迷惑まきちらすのではないこういう世界にも利点はあったのだ。

スーパー堤防(超堤防と訳せ)というアイデアがあり、段々をゆるくするかわりに親水ひろばみたいのを広く設けるということなのだが、あれもいい考えと思う。特に下流の方ではいまでもやろうとおもえばできる。草ボウボウになってる場所をゆるい勾配で川まで降りてけるように少々土をもればいいだけだ。
もと、みとの千羽湖は人工池というか非常飲料をかねて那珂川の迂回でつくったらしいから、こういう考えをひけば磯原のまちなかにも涼みのための流水路やそっから個人宅までひいた池をつくったりできそうなものだ。

もしかすると市の計画で国道バイパス化しようとしてる議論があったのは、海辺ってか浜辺をまちまでつなげようっていう大胆な長期構想があったのかもしれないが、それなら歓迎する。浜辺は涼しいものだ。単に津波だけ景観と矛盾しない堤防の計画で避けれればいい。

 あと地味なはなしですが、路面の熱容量をへらすには白塗りにすると効果があるとどっかできいた。簡単なはなしだが、今後道路を市内、特に中心市街でつくったりなおしたりするときには都市計画課で検討してほしい。
国道交通省の法的規則とかで路面は生アスファルトの黒ときまってるわけではないとおもわれ、たとえば高速でもたまに生コンクリの白がでてくるが、ああいう白色をアスファルトの上に塗るだけでまちは涼しくなる。これがまちがいないことは陽射しのはげしいので有名な地中海の街並みみればいっぱつでわかる。かもめ風にまっしろですから!
なにも磯原・大津あたりの市街部だけ都市計画で白塗りしたからって怒られるなんてありえない。びびってやらないよりはやってみる方がいい。昔はアスファルト舗装道路そのものがなかったのだからあのむしむしと蜃気楼のたかる黒色が伝統というわけでもないので固執する意味はなにもない。