2012年7月19日

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「がんで死ぬ確率0.5%」の100mSvは生涯累計値


致死がん(がんで亡くなる)のリスクをICRPは100mSvで0.5%、ECRRは1%としています。
しかも、この100mSvは年間ではなく、生涯の累積なのです。
つまり年間に20mSvという設定の場合は、5年で累積が100mSvとなります。
また、非致死がんのリスクは、100mSv浴びるとICRPで1%、ECRRで2%としています。
小学校の6年間で、年間で外部被ばくを10mSv、内部被ばくを10mSvの合計20mSvを浴びるとすると、致死がんのリスクは、ICRPで0.6%、ECRRで1.2%となります。
「オックスフォード小児がん調査」からは「15 歳までの子どもでは発がん率が40%増加する」ことが示されています。
これを踏まえて計算すると、小学校の6年間での致死がんのリスクは、ICRPで0.84%、ECRRで1.68%となります。
非致死がんのリスクを計算すると、ICRPでは1.68%、ECRRで3.36%です。
小学校6年生の1クラスに1人が、がんに罹っている確率です。
決して、低いリスクとは思えません。

年間20mSvを小学校の間浴びるとした場合のがんになるリスク
ICRP ECRR
致死がん 0.84% 1.68%
非致死がん 1.68% 3.36%



【参考】 いるかちゃん ~ 子どもを守れ@福島市
【出典】 ECRR(欧州放射線リスク委員会)2010年勧告(第6章~9章)
米国科学アカデミーBEIR委員会報告書(BEIR VII報告書)「要約」