2012年7月11日

否定すべき集団主義教育と肯定すべき習熟度別学習

 滋賀県の大津中学校のニュースをやってるけど、自分の経験上、義務教育レベルの公立学校は行かない方がいいと思う。いやだとおもったらすぐやめて、自宅で自力で勉学を続けるか、学習塾に行くか、私立に籍を置く、最善のときは家庭教師を設ける、このどれかだろう。
 古典的には有閑貴族が師弟をあつめて学校にしたパブリックスクールの模倣なのかもしれないが、日本のバージョンは軍隊教育的な集団主義のうえ、非常に質が低いというのは疑うべくもないし、統計的に不景気の際、貧困層の子が憂さ晴らしに弱いものいじめする、という法則がある様だ。憲法に於いてさえ、といっても憲法には処罰規定はないから理想をうたう空文ともいえるわけだが、そこでの義務というのは親が子供へ普通の教養レベルをあたえる、という意味であって拷問するという意味でもないし、集団主義に適応させろというわけでもかならずしもないはずだ。死ぬくらいなら単純に行かない方がいいし、苦しいだけなら行かなくていい。

 すべきことは最低でも「読み書きや計算ができる程度の教養」をつけておくことだ。これがないとおそらくどんな職業もできず、将来きわめてこまるからだ。これができれば、無理そうならほかは省略していいともいえる。
 寺子屋式、公文式に習熟度別の学習をさせられないとしたら、その公立学校のつくりかたが粗雑だからであって、子に責任はない。遺伝子や生育環境や個性にちがいがあるかぎり、習熟度は子供すべてがかならずわかれているのだから。そういう習熟度に応じた学習を、子がもっともしやすい環境でおこなわせることが、親の義務なのだ。

 学校の中でどんな校内犯罪が現におこなわれているかへ親が飽くまでも無知だった場合、子にできるかぎり説得する、警察へ110番する(電話で110とかければよい)、それでも駄目なら親戚をたよって家出してでも行かないほかないとおもう。親に自殺するくらいなら行かないと説得して、理解のない親だった場合はそのことさえ警察に相談してしまうべきだ。これは親による子への自殺教唆罪ともうけとれるから、親が刑事罰の対象になるかもしれないから。
 現時点では校内犯罪を裁く、という機運がないかぎり、子供がみえないところでおこなっている犯罪はおおやけになっていない。こどもあつかいして済ませてしまおうとしているのは単に親が無知なだけだ。なんでもいいから、成人する20歳になるまではかくしごとをせずに親におしえてしまう、暴露してしまう方がいい。保護者の義務というものがそこにはあるのだから。

文部科学省の相談窓口はここから地域の教育委員会にかかる様になっているらしい。
24時間いじめ相談ダイヤル 0570-0-78310 (なやみ言おう)

 教育委員会も閉じた組織の可能性が高いので、場合によっては国際機関にまで相談すべきだとおもう。
 国連の末端にあるユニセフの学校相談窓口などへ相談すれば、もしかすると日本語だけでも外部のひとに情報がつたわるかもしれない。
学校事業部
メール se-jcu@unicef.or.jp
TEL:03-5789-2014
(受付時間:9:00~17:00土日祝日休)

ユニセフ本体へのEmail
http://www.unicef.org/about/contact_contactusform.php へ
でも、かりに日本語で書いたとしても、国連のなかのだれかに情報がつたわる可能性がある。子供の権利条約という日本が批准している条約のなかには、第37条に「拷問の禁止」がのっている。
 締結国としては校内での暴行罪や傷害罪、名誉毀損罪や誹謗中傷罪を放置しているとしたら、その学校長ならびに直属の教員と関係各者と加害生徒と加害生徒保護者とが法人格として刑事罰を受けねばならない。こういう原則を裁判で適用すると、今度は加害隠しがおこなわれる確率が高いので、重要なのは証拠をあつめてメディアを通じてきちんとおおやけにしていくことだ。犯罪の隠蔽そのものが悪なのだ。
 ネットを介した同様の犯罪にもゼロ耐性でこたえていくしかない。放っておくほど犯罪者の側は増長するからだ。少しでも犯行があれば厳罰をくわえる覚悟がいる。

 日本の組織は「内向きの輪」いわゆる和というイデオロギーで、すさまじい悪さを隠蔽するしくみになっている。すべて、国連に相談、テレビ局や新聞社でもいいが、できるかぎり開かれた外へとおおやけに発言をしつづけることしかこれを緩和する方法はない。