2014年5月31日

磯原駅東口再開発計画

 北茨城市は磯原駅の東側地区を妹島和世氏設計で再開発し、モータライゼーションに対応した新商店街として出店をつのるべきである。既存商店街の店側と共同で、津波防災に対応した高台的もしくは高層ビル的な世界で類を見ない新しいアイデアの新商店街、すなわち個人商店が生き残りえるばかりか、方々から集まってくる出店に意欲をもたれる街区をつくるべきだ。できるだけ妹島氏に一任し、あれこれ指定せず彼女の天才性を存分に用いる方がよい。おそらく、野口雨情や岡倉天心、横山大観、木村武山、飛田周山ら、あるいは茜平工房と天心焼など北茨城に集った芸術家らの歴史文脈を市内方々へ案内して十分に知らせるだけでよいだろう。妹島氏をいわゆる赤浜海岸から雨情生家・雨情記念館あたり、磯原海岸辺などの周辺立地を案内するか、磯原町内を自由にみてもらいにいくこともよいだろう。既に妹島氏らはワタリウム美術館で岡倉天心展を開いたことがある為、特に雨情の文脈を知らせるだけで理解があるはずだ。五浦美術館や六角堂の案内も必要かもしれない。また、駅前商店街の雨情通りを大北川まで進み、そこから新図書館の前の堤防を巡って大津方面から中妻小学校辺まで市内を回遊できるような構想にこの計画を一致させるべきである。
 磯原中学校も旧・豊田高等小学校の前身なので、雨情を偲ぶ会をひらくべきで、これは市内の公立学校すべてが習う方がよい。市の教育委員会がそう指定すべきだ。