2012年9月21日

社会学

定義: 知能の地域偏差

命題: 学力指標は後天的教育によるが、それをはげましやすい文化および気候環境があり、またとびぬけた秀才はこの地域によらず出現し、うまれつきの平均した知能のたかさは特定の地域にかたよってある。
 日本ではめだってNobel賞が話題にあがりやすかったが、その授与率は出身者の地域と国際学力testや地頭(一般知能)に有意な相関がないのでおもに英語圏に依存した個人への特定の贔屓ひいき目で、地域の知能偏差と関係していない。

証明:
PISAとTIMSSという国際学力testは、
PISA: 活用
TIMSS: 知識
と類比できそう。
 PISA調査(Programme for International Student Assessment)は
http://www.intweb.co.jp/teian/PISAtoha.htm より
「学校の教科で扱われる知識の習得を超えた部分まで評価しようとする」が
TIMSS調査(Trends in International Mathematics and Science Study)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%95%B0%E5%AD%A6%E3%83%BB%E7%90%86%E7%A7%91%E6%95%99%E8%82%B2%E8%AA%BF%E6%9F%BB
は、おそらく数学・法則の基礎にかかわる習得度の方があてはまるだろうから。

 PISATIMSSをくらべると、PISAとTIMSSの成績には差がある。最近のTIMSS2007とPISA2009上位を「地頭」にちかいとおもわれる順にTIMSS成績分のPISA成績(TIMSS\PISA)にならべかえると、
TIMSS2007の算数4年・中学2年・小学4年・中学2年の平均順に、
1. シンガポール 2346/4=586.5
2. 台湾 2292/4=573
3. 香港 2263/4=565.75
4. 日本 2240/4=560
かつ
PISA2009 数学的literacy+読解力+科学的literacyの平均順は、
1. 香港 1637/3≒545.67
2. シンガポール(1630/3)≒543.33
3. 日本 1588/3≒529.33
4. 台湾 (1558/3)≒519.33

ただしPISA2009、台湾の読解力495 科学的literacy520
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2010/12/07/1284443_01.pdf

また韓国は中学2年相当の数学と理科のみしか指標がないが、それのみで計算すると
http://www.nier.go.jp/timss/2007/gaiyou2007.pdf
TIMSS2007
韓国 (597+553)/2=575
PISA2009
韓国 1623/3=541
よって、TIMSS2007\PISA2009は
541/575=0.9408...=0.94=94%

よって、PISA2009の平均分のTIMSS2007の平均の百分率は、
1. 香港 565.7\(1637/3)≒565.7\545.67=0.9645...=0.96=96%
2. 日本 560\(1588/3)≒560\529.33=0.9452...=0.95=95%
3. 韓国 575\(1623/3)≒575\541=0.9408...=0.94=94%
4. シンガポール 586.5\(1630/3)≒586.5\543.33=0.9263...=0.93=93%
5. 台湾 573\(1558/3)≒573\519.33=0.9063...=0.90=90%

 この最後のPISAの平均分のTIMSSの平均の百分率指標がおそらく 国際学力test(知識\活用比率) をしめす。いわばおなじ学習量であってもそれをつかえるわりあいとしての、地頭のよしあしをよりくわしくあらわすとおもわれる。脳の比喩としてのcomputerでいうとCPUの性能にあたるか。

 フィンランド、イングランド(イギリス)という教育上理想視されがちな国はこの指標によるとうえにだしたくによりかわった特徴をしめす。
http://www.nier.go.jp/timss/2007/gaiyou2007.pdf
をもとにおなじく計算すると、
TIMSS2007 
イングランド 2138/4=534.5
PISA2009
イングランド 1500/3=500
よって、TIMSS2007\PISA2009は
500/534.5=0.9354...=0.94=94%
つまり、イギリス(イングランド)は成績そのものはかなりひくいが、地頭だけでいえば国際的な上位にはいることになる。
 フィンランドは1999年の調査以降参加しなかったらしいが、そのときの調査と、もっとも近い年度の2000年PISAをもとに指標をだすと、
http://www.nier.go.jp/kiso/timss/1999/gaiyou1999.pdf
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index28.htm
TIMSS1999
フィンランド 中学理科535 中学数学520 (535+535)/2=527.5 
PISA2009
フィンランド 1620/3=540
よって、TIMSS1999\PISA2009は
540/527.5=1.0236...=1.02=102%
なので、地頭のよさが圧倒的にたかいことになる。

 これらの国々を上記の指標へ編入すると、
1. フィンランド 102%
2. 香港 96%
3. 日本 95%
4. 韓国 94.08%
5. イギリス(イングランド) 94%
6. シンガポール 93%
7. 台湾 90%
となる。

 つまり、イギリスをふくめ、フィンランドにもっとも顕著なのは「もとの素質」とおもわれる生得的知能の可能性がある。

http://libfuture.web.fc2.com/pdf/finlandkyouiku.pdf
http://www.finland2.com/education01.html によると、
図書館の利用頻度(趣味としての読書のために本を借りる) (%)と図書館の利用頻度(趣味としての読書のために本を借りる) (%)の比率が日本よりフィンランドはたかく、またフィンランド人は、大人も子供もよく本を読みます。小さな子供への読み聞かせもさかんです。自治体の図書館の他に、大学や研究機関の図書館も広く国民に開放されていて、車を利用した移動図書館を含めると全国に1,000以上の図書館があります。80%以上の国民が月に一度以上図書館へ行き、年20冊以上の本やCDを借りており、国民一人当たりの図書館利用率は世界一です。
��2001年フィンランド教育省資料)

といわれているらしく、国民が読書を趣味にしているふしがある。しかし、
http://todo-ran.com/t/kiji/14250 都道府県別の図書館利用者数
http://todo-ran.com/t/kiji/12090 全国学力テスト
http://todo-ran.com/t/kiji/12102 全国学力テスト(活用/知識の比率)
によると、日本国内の指標で、図書館利用率の学力テストとの相関はつよくない。
上にだした
http://libfuture.web.fc2.com/pdf/finlandkyouiku.pdf
という資料の 6. 趣味で読書すると学力が上がるか のdataにも、毎日の「趣味としての読書」時間と総合読解力得点はそれをまったくしない生徒の成績のわるさをのぞけば有意に相関がなく(本を趣味で毎日よまない生徒はかならず極端に成績がわるい)、
国立教育研究所は、「日本の生徒は趣味として読書をしなくても、読解力の得点が高いことがわかる」とだけコメントしている。

とある。だから、なおさら上記の指標は、生後の学習によっていないうまれつきの知能の差をしめしている可能性がある。
 そしてこの有意な差は、
http://todo-ran.com/t/kiji/12102 同、全国学力テスト(活用/知識の比率)
にもみられるそのもので、科学上IQ(知能指数)がかなり以前に提出されているが、おなじことがらを国際社会でもしめしているかもしれない。
 もし将来、よりくわしく、生後に幼少期のあいだおかれた社会環境におおきく依存していることがわかるかもしれない。だから優生学におちいるのは危険だが、たとえば国内で学力の上位地域に教育資本がめぐまれているかは
http://todo-ran.com/t/kiji/14250 図書館利用者数
http://todo-ran.com/t/kiji/14230 図書館数
をみるかぎりたしかとはおもわれない。
http://todo-ran.com/t/kiji/14730 小中学生学校外学習率
http://todo-ran.com/t/kiji/14737 小中学生通塾率
にもそれほど有意に相関があるわけではなく、「学校外学習」を通塾させられるのではなくおこなっている地域、に学力testの上位県や地頭のよい人々がより多い可能性がある程度といえる。いわば子どもが自分から学習する意欲をもちやすい地域の気候をふくむ文化か、一帯の遺伝があるのだろう。
 そこで、学力・地頭で最上位県は北ぐにでしかも日照時間がすくない日本海側にかたまっている傾向もいくらかあって、外出をする動機づけがすくない分だけ教育環境的な可能性はすてきれず、遺伝された生得的知能のみの問題ではないと反論があるかもしれない。しかし、この前者の教育環境が日照条件のみという問題ではないことは、上記の国際学力testの分析で上位国家が東Asiaの日照率のたかい場所ゆえ、否定される。最後に限定された後天的要因とかんがえられるのは「教育をはげます環境」ということになり、孟母三遷のいいつたえと一致するところにおちつく。

 また、
http://www.youtube.com/watch?v=Hw-15G3CNqE
茂木健一郎氏 知性とは何か
で茂木氏によれば、
「一般知性としてのIQ」は幼少期に遺伝との相関が50~60%、思春期にIQの数値として10~20%ほど変動し、としをとると遺伝との相関は80%にあがるという研究がある
��IQ: 知能指数。年齢分の精神年齢百分率)

らしい。これが真ならば、老成後の知能も大部分教育の成果をふくむわかいころのそれに相関していると定義できる。かつ
国別のノーベル賞受賞者 (ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%88%A5%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E8%80%85#.E3.81.AF.E8.A1.8C
によると、国別のNobel賞受賞者数と、上述の国際学力testならびに、そこからみちびける地頭(一般知能、脳のCPU性能をしめす)の比率は英語圏の受賞者数がおそらく国際語という優位性のために圧倒的に多い(英語は論文照査で贔屓されがちらしい)ほかほとんど有意な相関がなく、
http://kamomenome.exblog.jp/16752474/ あたまをよくする方法 でも分析したが「地域の平均」としての学力や地頭ととびぬけた秀才の出現率には相関がない。つまりこの賞の受賞者数はあたられかたにある公平とはいえないかたよりをもっていて、個人として英語圏にちかしい極端な変異へのえりごのみをしめすにとどまり、国際賞としてめだつ分だけ特にわけもなくめやすにされる機会にくらべれば精確な地域別の学力やあたまのよさの指標ではなさそうといえる。人類の公的統計機関ではなく、単に一財閥に由来した一国の大学組織(スウェーデンの特定の人々)がおこなっているのをかえりみるべきだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E
 よって、冒頭にかいた結論がみちびける: 証明おわり。