2011年4月18日

日本人の性格

日本人の社会のつくりかたに因みがあるはずだけど、いざとなって日本人は‘集団にもたれる’‘一丸になりたがる’‘公共に依存する’傾向がとてもとてもつよい。或いは東日本の人のみの傾向ではない。日本人全般が、おそらく儒教と国学(要は国家神道。天皇教ともいえる)の影響でその達をひきずっている。

最も根では建国神話が皇祖をもとにしてきたことが大きいのだろう。そのよりかかる心を普段からいまの国歌(君が代)等ではぐくんでいるのだから、危機にいたれば非常につよくでてくる性格らしい。

 そこで理念とみても、独立や自由などの個人主義傾向への啓蒙を普段から最大限行う必要がある。極論すれば依存心がつよすぎる民族なので、個人主義のみが啓発されればいい。それで行いの傾きがちょうど普通の水準になる。
漱石や福沢がのべてきた理念はすべてこの日本人の性格の改善にかかわるらしい。根本では、皇祖崇拝への離反に至る心のありさまといってもいい。神道批判ともとれる。とかく、依存しすぎ機会費用が高くつきすぎる(つまり期待水準がたかすぎるのに比べ、さして公共人は役に立たない)のが日本人の同質系社会なのでできる限り独立型の人格をそだてあげる文化努力がいる。