2010年9月18日

魅力度調査の判断

いばらきケンへ魅力を感ける者の割合、全国でもっともすくないという調査がいばしんにのってる(ネットで見たが9月17朝刊だとおもう)。で、県ではPRに力いれるとかのコメントつき。

で、この議論だが調査したのあやしげな研究所だし、調査対象がネット限定なうえ調査期間が異様にみじかく、恣意が入ってる割合を考慮しても、まあ妥当ではないか? はっきりいって、いばらき県民そのものがやたら好かれたがってる県民性ではない。名前からして。当の自分もそうだし。愛想はまあ比べてわるいと言っても良い部類だろう。で、県全体がそうなわけで、そういう個性ということだ。
 県のPRになんでだれもに好かれたいのかがわからない。日本人にへんてこな調査で最も好かれたら必ずいいことがある、というなら話は別だが。その調査で上位にはいってる県は、観光地か、又はいわゆるスタンドプレー好きの目立ちたがりといったところだ。どことは書かないが想定内とかんがえていいメンバー。逆に「めだたない」場所は魅力を感じられてない。どうもこの点でこの研究所の調査は恣意的に思える(つまり魅力=派手、という誤用か解釈があると思われる。さもなくば地方にしてこれだけの人口はないし、経済規模もない筈)。めだってても周りの人から嫌われている地域も数多い、又はすくなくとも耳にする。
目立ってて好かれている地域、これは神奈川・横浜あたりということらしいが、結局それは「都市開発」の最先端ということになりそうだ。その一帯は異常な高さの高層ビルから総合開発型商店街から目白押しで、人々の流入も流出も甚だしい。ある都市計画学者の説ではあんな辺鄙ないなかが今は…ということだが。勿論人口の過剰増加は必ず反面に退廃を伴う。神奈川県は急激な開発を伴って東京と一帯化しつつあると考えてもいいだろう。あからさまなベッドタウンとしての埼玉、空港や某遊園地の誘致を介したその一種としての千葉にもこの余波はあるが、神奈川ほどではない。
所でめだたないなら、しかしそれでいいのでは? なにを必死になってどんどんキリギリス的に好かれていこうという? 地味の浪費だ。関東で最も伝統ある地域(風土記参照)として独自の個性を目指そう。

多分、この新聞記者の意向としては観光面で好かれたら得やん、とかの単純な損得勘定でないかと推測する。だが一般則だが観光地はよごれまくる上、人心は一回限りで二度と会わないどうでもいい一見さんばかりを相手にしてるので荒廃する。産業の質は下がり、どこの馬の骨ともしれないスラムの山ができ、すみごこちは当然わるくなってく。どれほどはした金をおとしてもらおうとそれでは元も子もない。
但し、ほどほど中間くらいのランクでなく最も魅力度が低い、という調査結果のはあきらかに逆相関であり別の理由があるだろう。

 自分の考えでは、おそらくこの調査結果には「控えおろう効果」とでもいえる功徳が働いてる。要は、マキャベリズムだ。それは是政者の徳を恒常的にもっているということにつながる。つまり県政の王道からみればこの結果を挽回する必要など全くない。もっともっと県の格式として大いに畏れられた方が却って良い。
 但し、おそらくこの徳の一面に必須だろう慈悲深さ調査みたいのすると印象から言って奈良が上位にくるはず。で他意はないが商業都市の大阪が最下位にくるか。こういう印象は重要かもしれない。仁慈の実例を程度こそあれ誇大宣伝してでも、県の印象をより「控えおろう効果」の増幅につなげるべきだ。

自分の意見をいうと、いばきりの勢力によって奈良に比肩かそれをこえた格式ある宗教施設を建立する、又は親鸞の喧伝をするのはどうか? 奈良には法隆寺というものがあり、空海の高野山がある。その関東版だ。(笠間をあとおしすべし)

でそういう個性も必ずや重んじられる。世界中にいるだれであれ、どっかの誰かへ観光客相手に愛想笑いばっかしてろとは思わないだろうし、実際そうしている人の末路といって絶対立派なものともいえないのだから。究極で言えば県民自身が自身の管理している風光明媚な場所に遊べるのが最も良い。観光地化でカネを、ってのはまず話にならない。それは実質は窮余の一策であり、どこでも主要産業のない後退的僻地はそうなる。