2010年9月18日

また黄金虫についての風説あり

http://mainichi.jp/life/housing/petnavi/news/20100708ddm013100137000c.html?inb=yt

↑たまたまこういう記事をみつけた。消えたときのことを考えてなかみを要約すると、毎日新聞 2010年7月8日 東京朝刊に

��梅谷さんによると、野口雨情の童謡「黄金虫」はゴキブリの歌だという。雨情が生まれた茨城県北部ではゴキブリをコガネムシと呼び、たくさんすみ着くと裕福になるとの伝説も残る。

というあきらかに誤った記述が載っているらしい。この記事を書いた者は、この「梅谷さん」とよばれている昆虫学者の梅谷献二さん(79)という人物、の風説をうのみで流布している。これも風説の流布という点では、天下の毎日にして同罪だといえるだろう。堂々と雨情の生まれた北部ではとか書いているのだから。私はまったくこの該当地域で暮らしてきた一個の証人だが、いちども聞いたことない上、そもそも十年前まではいなかった。蔵のある商家でも同じで、その出身者の年寄りの証言でも人口がこれだけふえるまでゴキブリなぞ生まれて一度も見たことなかったという話がある。結局この自称昆虫学者の梅谷献二さん(79)は根拠のない風説を平気で流布していることが理解できる。

ちなみにこの人物のプロフィールを転載すると


うめや けんじ
   昭和6年(1931)1月16日生まれ

【略  歴】 : 
 昭和34年(1959)北海道大学大学院農学研究科(博士課程)卒業(農学博士)。
 同 年、農林水産省入省。植物防疫所、各試験研究機関を歴任。
 平成 2年(1990)同省果樹試験場長を退官。
 (社)農林水産技術情報協会技術参与を経て
 現在 (社)農林水産技術情報協会研究顧問
 日本応用動物昆虫学会名誉会員
 (独)農業・食品産業技術総合研究機構フェロー
 中国林業科学研究院資源昆虫研究所名誉教授
 生き物文化誌学会評議員

【著  書】 :
「虫の博物誌」、「虫の民族誌」、「ヒトが変えた虫たち」、「虫のはなし・Ⅰ~Ⅲ」、 「こん虫のふしぎ」、「作物害虫ハンドブック」、「日本農業害虫大事典」、「虫を食べる文化誌」、「虫けら賛歌」等々、編著・共著を含め約80冊



これだけ権威ばった人物が風説の流布というのは話にならない。もし万一、この人物なりの正当化できる根拠があるなら、それをはっきり市の雨情会へ提出してもらいたい。故人へのいわれない中傷に近い虚偽を流すというのは犯罪のひとつ(刑法223条 虚偽の風説の流布、刑法230条 死者への名誉毀損罪)だからだ。コガネ虫と堂々うたっているのにゴキブリとうたうはずがないだろう。なにをかんがえている? 同時に、根拠のない記事を堂々と載せている毎日新聞へも賠償請求を行う準備に入るべきだろう。


追記
http://www.afftis.or.jp/konchu/gokiburi/goki03.htm
↑こういうページも追加でみつけた。

��また、野口雨情の「こがね虫は金持ちだ」に始まる有名な童謡の“コガネムシ”は、金属光沢のある甲虫のコガネムシではなく、 チャバネゴキブリだという説があります。
��雨情の故郷の茨城県ではゴキブリを方言でキガネムシと呼んでいたことに加えて、その体系が小判に似ていること、 雌は腹端に昔の財布(きんちゃく)のような形の卵の袋(卵鞘)をつけて持ち歩くことなど、この童謡の主人公としてふさわしいかもしれません

という記述をまた同一人物梅谷献二さん(79)がしている。要はこの人は「実証主義(実験や経験でくりかえし検証した事しか真実として認めない思想)」の考え方がないので、いろんなところで得たうわさをそのまま真実みたいな権威のベールで覆ってバシバシ流布している習慣者なのではないだろうか。他にもいろいろ書いてある耳目を驚かす記述にも根拠が引用されていないところからそれが分かる。
哀れむべきことでもあるけれど、迷惑こうむる身として身も蓋もない嘘を広められちゃどうしようもない。もうお歳だが犯罪は歴とした犯罪と思う。