次は3つ目のキーワード、「炎上」です。われわれもある種の記事に関しては若干、炎上気味になることがある。一瞬、驚くのですが、しばらくすると、あっという間に静かになります。ほぼ1日、という感じです。
川上: 何もしない、というのはひとつの正しい対応方法です。何かをすると、いわゆる燃料追加という行為になってしまうことがあるんですね。みんな、火消しをしようとしてどんどん薪をくべてしまう。
しょっちゅう謝る会社って多いじゃないですか。でも絶対に謝らないほうがいい。もちろん、いろんなやり方がありますけど、うちは絶対に謝りません。たまに謝るとユーザーのほうがびっくりしますからね。それぐらいがいいと思います。
炎上について、多くの人は表面的なものだけを見ますが、その原因は、ネットの人たちの日ごろ持っている不満や鬱屈なんです。それに火が付いているだけです。何かの記事を見て、自分たちのことを書いているという具合に思って、炎上しているわけです。勝手に想像しているだけなんですね。そこをまず理解しないといけません。どういうものが炎上しやすいのか、だいたいパターンがあるわけですから。だからこそ、わからなかったら、何もしないほうがいいです。わからないときは何もしない。これが鉄則です。――ドワンゴ川上会長、「炎上は放置、謝らない」
ここでいわれていることは、魅力度炎上さわぎについても同様である。完全に無視することが最善であるということだ。