2013年4月20日

魅力に関する政策転換

 茨城県が「魅力度」でひくいと偏見調査され、宣伝されさえすること自体は茨城県民にとって有徳な点がおおい。新規流入者減によって大都会化の弊害、つまり陸でなしがはいってきたゆえの犯罪率の上昇や結果としての小中学生の体力・学力低下によるスラム化をさけられるからだ。
 茨城県民またはその全体的対策が勘違いしてきたのは、この古残がおおいという低魅力の得点と、観光業の損失をかさねてしまったことだ。外貨獲得に注力すればよいのであって、一見さんをふやすことはかえって地域にとって風紀や美観をわるくする悪影響の方がふくらむ。

 以上をもとに、茨城県では「外貨獲得主義的政策」に魅力度向上政策をきりかえてしまう必要がある。本当にすぐれている状態というのは県外から魅力度がたかいとおもわれているが新規流入者はすくない状態だ。この点で模範にあたいするのは、むしろ秋田県であるとおもえる。この地域の犯罪率は日本一ひくく、質のたかいふるきよき人々がのこっているため学力・体力もほぼ毎回トップにある。茨城県でも体力では全国一、学力でも有意にたかい成果がでているのは秋田とにた条件、ふるくつよきひとびとのそこあげがあるからだ。
 北陸三県(富山・石川・福井)は秋田とかなりにた条件にあるが、そのよい部分が一層顕著にあらわれているのが秋田県だ。逆に人口減少や自殺率のたかさ、病気による死亡率のたかさ、生活保護率など欠点とおもわれる部分もあるが、犯罪率事前抑止策が必要な面をのぞいてこれらに首都圏・太平洋側にあってあかるい風土である茨城県は、あまりかかわりがない可能性がある。
 まとめると、茨城県民がとるべきむきは県外から県内本社へ外貨をとってくる方法であり、魅力度という総合ブランド研究所の社員10名ほどが毎年捏造しつづける偏見調査に有利な政策ではない。そして県外での茨城県への印象をよくするなんらかの工夫と同時に、新規流入者のなかでも質のわるい層を最大限淘汰するいわゆる尊攘的意思は維持されるべき、となる。これらにもっとも合理的なのは、茨城県の傾向として指摘されることもおおかった男性社会原理を強化サイクルにおくことではないか。それが自走的に県外でのさむらい的行動をもって、茨城県民の男性らしさという才能を発揮させやすい領域での評判をもってくる可能性がたかい。この点で、桜田門外の変をとりあげた水戸市はさすがの先見の明だったとおもう。今後期待できるのは、学術文化上にも水戸学の風土をさらに強化サイクルにのせることだ。