2013年4月14日

賠償請求協同組合の必要性

2013年4月11日 (木)

福島: 膨大な漏洩と放射性降下物は日々続いている … 何年間も

2013年4月6日
Washington's Blog

福島は漏れているのか … それとも、原子炉は全く閉じ込められていない状態なのか?

破壊された福島原子力発電所の運営者、東京電力が放射能を含む水の大量の漏れを発表したことを読者はご存じかも知れない。

読者は、福島の使用済み燃料プールの冷却装置が、一カ月の間、二度故障したこともご存じかも知れない。

これは確かに報道の価値がある話題だが … 全体像を完全に見逃している。

AP通信はこう報じている。

専門家達は、原発沖の海で捕れた魚の高濃度汚染からして、地下水系を経由して、継続的に海に漏れ出しているだろうと考えている。

(東京電力の福島原発の図では、水は原発から海に直接流れこんでいるようにさえ見える。これもご覧願いたい。)

日本の専門家達は、毎日、福島は現在930億ベクレルの放射性セシウムを海に流していると言っている。

これは一体どれほどの放射能なのだろう?

ざっと計算すると、ロシアの原発が火事になった際、チェルノブイリから放出された量の約一万分の一ということになる。しかしチェルノブイリの火事が続いたのはわずか10日で … 福島からの放出は、これまで2年以上続いているのだ。

実際、福島は既にチェルノブイリより遥かに大量の放射性セシウムとヨウ素を放出した。福島から放出された放射性セシウムの量は、当初考えられていたものより、およそ20-30倍多い。

福島は、半減期1,570万年の、放射性ヨウ素129も、膨大な量、排出した。福島は、カルシウムを模倣して人の骨に集まり、強力な体内の放射体となり得る、放射性のストロンチウム90も、900兆ベクレル、海に廃棄している。

しかも福島にある放射性燃料の量は、チェルノブイリさえ小さく見せるほどだ。… だから、何十年、何百年、あるいは何千年も、漏れ続ける可能性があるのだ。

The bottom line is原子炉はもはや封じ込められていないのだ。福島で“多少の漏れがある”というわけではない。“漏れ”というのは、炉心は安全に格納建造物内にあるが、そこに小さな穴が一つか二つ開いていて、塞ぐ必要があるということを意味する。しかし、科学者達は、炉心がどこにあるのかさえ分かっていない。これは漏れではない。完全なメルトダウンより酷い。

福島そのものの周辺で暮らしている人々への影響は一体どうなのだろう?

実際、非常に深刻なものとなる可能性がある。

記事原文のurl:www.washingtonsblog.com/2013/04/is-fukushima-leaking-or-is-the-the-reactor-wholly-uncontained.html
翻訳先のurl:http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-613e.html


 この「うみへのながれだし」をだれも指摘しないのは大変におかしい。深海魚がもっとも影響をうけることがめにみえているのに、その検査体制と信頼性の基地をつくらないというのも漁業にとって致命的となる選択といえる。マイクロシーベルト単位での検出値の産地表示の義務化が必要といえる。
 またしみこんだ土壌から、地下水が汚染されていることも当然かんがえられる。それらは地下をとおって、わきみずとなって周辺にあらわれる可能性がある。この面での温泉地への影響も当然かんがえられる。ここでも、周辺自治体による検査の義務化の体制づくりが必要だ。

 このどちらの局面にわたっても、公害をもたらした法人格である東京電力株式会社が費用負担をするのが当然といえる。東京電力株式会社のもうけにくらべれば、これらの費用負担などそこがつぶれるほどには100%ならない僅少な額なのだから、漁協や温泉組合が直接うったえること、また井戸水や農地をもっている周辺住民の直接賠償のくみあいがつくられてしかるべきだ。