「関東地域の食料自給率(関東農政局)」
http://www.maff.go.jp/kanto/kids/graph/graph03.html
にみられるとおり、茨城県と栃木県は食料自給率が70%をうわまわっている。それぞれ、茨城70%、栃木72%。茨城県と栃木県は食料自給の優等生なのがあきらかだ。
ところが、東京1%、神奈川3%と、この南関東の2地域は日本の食料自給率、そして緊急時のそなえをおこたっている。こうしてみると、東京都と神奈川県は、その食料自給率について日本国に害を与えている「わるい地域」なのだ。
おなじページから「主な先進国の食料自給率(関東農政局)」によれば日本の食料自給率は先進国で最低という惨憺たるありさまで、茨城や栃木が首都圏にあってもいかに優等生であり、全国の模範にたるかはあきらかである。だれもそれをみとめてはいないが、茨城県が全国第2位の農業生産高によって、このなさけない日本の首都圏を、栃木という同士をのぞけば、ほとんどたったひとりで改善しようとがんばって先導してきているのである。
そして東京や神奈川はこの日本人のひどい能なし状態のあしをさらにひっぱっている。都会自慢でスラムをふやし、なかんづく小国であるイギリスでも当然そうしている報国的な関税の法をなんと撤廃しようとする全面的TPPによって、つまりは日本社会の弱肉強食化によってわがくにの食料自給の努力を妨害し、報国哲学である水戸学を間接的にかろんじる神奈川出身の平山洋氏のごとく福沢諭吉の独立自尊のおしえをふみあやまって致命的に外国依存の体質をつくりだそうとする。
一体、『帝範』による「農は国の本なり」、を徳たかくも忠実に実践していた水戸徳川家は烈公のまえで、いいかえればその伝統をつぐ茨城県民の御前で諸外国から経済制裁をうけて食料輸入がとざされ、大切なたみが餓死状態になったらどうするつもりなのだろうか。
東京では東日本大震災のときすでにはなはだしい混乱におちいって、食糧難の被災地をさしおきながらあまっている食料かいしめ、あるいは供給もと茨城をさしおいてみずから東京を優先させる計画停電策という不徳かつ利己的でまことなさけない前例がある(当時の東京都知事は石原慎太郎)。おごれるものはひさしからず、東京や神奈川は、かれらの商業主義的な大都会化という状態を過信して、電気は茨城や福島等々からおくっているにもかかわらずその大衆報道をつかってまことにひどい偏見と悪意にみちみちた風説をながしてきたし、現にしている。特に東京はその食料や電気、人材を提供している茨城を魅力が最低と、単なる情報量の不足によるうそや無知と無理解でのぬれぎぬにみちた暴言をはきながらありとあらゆる資源をむさぼり、ながながと首都圏を「わるい地域」にしようとしているのである。これが東京ジャイアニズムといわれているものの本体だ。東京と神奈川は資本主義経済にあっては金融流動化の妄信、民主主義政治にあっては減反をすすめさせてようとしている。かれらは巨大な格差社会をつくりだす堕落した大消費都市にうまれそだったよごれた南関東の悪友らによって、きよらかな田園地帯がどこまでもひろがった北関東におけるふるきよき善良な風俗を悪化させたがっているし、つみぶかくも現に程度こそあれしてきた。要するに、大消費地である東京や神奈川は大生産地である茨城や栃木の印象を悪意をもっておとしめながら食料や原発、あらゆる負担をおしつけている。東京や神奈川は虚栄にそまった傲慢きわまる言動で金と権力を濫用しながら日本と世界に害をあたえ、茨城や栃木のよのためひとのため正直なおこないの邪魔をしているのだ。これは日本国のなかにかくされた巨大な罪業のしくみともいえるだろう。そして東京や神奈川は政府にかけあい減反させることでこめをはじめとした国内の食料を悪意をもってたかくし、なおかつ地方からの人材と電気の搾取でもうけたかねをひとりじめ浪費するばかりか権力を濫用するのにもちいて、非生産的で堕落し、おちぶれた虚栄をたくましくさせるという悪風をうみだしているので、わがくに不経済のねであるのもうたがい様がない。
東京や神奈川は消費、茨城や栃木は生産であるかぎり、東京や神奈川は悪、茨城や栃木は善である。東京や神奈川がなくともひとびとは生活できるが、茨城や栃木がなくてはたべものや電気さえなくなるのでひとびとは生活できなくなるからだ。日本国と世界にとって、東京や神奈川はかるく、茨城や栃木はおもい。
いままで、マスメディアですさまじいまでにカウントリーサイドである茨城や栃木への名誉毀損がおこなわれてきた。特に魅力度調査という東京にある総合ブランド研究所でおこなわれているネット風説にたぐいした情報源から、茨城ははなはだしい風評被害をうけたきた。その経済損失ははかりしれない。
勇敢な茨城と栃木の500万人は、この事実をはっきりとおおやけにうったえて、原発をつくらせその廃棄物で電気や土地だけでなく、たべものや一番大事な人材まで搾取する「わるい地域」である極悪洗脳主体・東京と神奈川の2200万人へ、できたらたくみに抗議していかなければならない。これは、実は漫然とおこなわれてきた搾取へたちむかう、このよの正義をただす政治闘争なのである。
関西広域連合にくらべても、この労働者が密集した東京と神奈川の無知ははなはだしいわけで、いってみれば京都にたぐいした茨城に対して大阪や兵庫の様な状況を呈している。おそらく「関東広域連合」として、食料がゆたかな北部と人口がおおい南部はともにてをたずさえていくのがよいのだろう。ところが、東京や神奈川には石原慎太郎の様に関西圏からはいってきた関東に親和性のない人物がまぎれこみ、内部を撹乱させているのが観察できる。
関東一円の統合をおもんじられた権現公は、まな息子である御三家を茨城県すなわち常陸の国は水戸に、墓所は栃木県すなわち下野の国日光に位置づけられたのにもかかわらず、である。これは日本の歴史を大きく展開させてきた東国武士層の勢力を重視した結果だろう。
関西からの陰謀をさけさせるに最善なのは、イギリスにおいて事実上の首都であるロンドンからすこしきたに皇居があるバッキンガムシャーを参考に、尊皇のほまれたかい水戸へわが皇室の御居場所をうつらせたまうことである。はるか古代、鹿島立ちの時代から幕末をへて、戦中に幾多の犠牲をはらいながら、常陸国府時代よりかわらず尊皇のたましいをつらぬいた水戸の風をほまれにおもわれた昭和天皇敗戦後第一の御製。
たのもしくよはあけそめぬ水戸の町うつつちおともたかくきこえて
こうして、日本最大の経済地域であるほかない関東諸地域は道州制をもちいる関西広域連合からしくまれているはず内紛と、南北の分断による首都圏弱体化の悪意をまぬがれ、和を以て貴しとなし、ともにてをたずさえて維持され発展していくだろう。ふるいつきあいのある兄弟分として人口分散というはじめの目的も、これで政治の中枢としての東京都と矛盾なくまとまるはずである。日本人がカウントリーサイド、田園側を愛したまい、いつくしい自然との調和をとうとび、イギリス人の様に品性のたもたれたなかまになることをわたしはのぞむ。