いばらきビリ県脱出連絡会議というのの写真を茨城新聞でみてわかったのは、妹島和世氏が参加してる事だ。
このブログでは前から書いてるが、この超一流の建築家を、茨城県は余りに過小評価しすぎている。はっきりいって建築を勉強してきた者としていうけどこの人は世界史の文化史(世界建築史)に確実に載るし、その中でも日本人建築家としては世界で一番栄誉ある仕事を最も先駆けている人物で、郷土の誇る偉人とかとうに超えている。皆がその実力の程を知らないだけで、世界で一番有名なルーブル美術館の別館とか、日本人で唯一設計している。しかも国際設計競技で、第三者の公平な目でみて、各国の競合者に案のよさで勝って。そこまでの実力がある建築家って日本ではいまだかつて出た試しがない。一流とかではない。超一流の人物だ。これは冗談抜きで、茨城の誇る代表的芸術家といえば横山大観だと思いますが、大観は飽くまで日本代表の地位だけど、妹島和世に至っては、これも嘘抜きでだけど世界代表レベルの建築家である。嘘だと思うならなぜルーブル美術館を新たに増設するなんて世界で最も大きな仕事の一つ、というか恐らく建築芸術としては世界一にかぎりなく近く大きな仕事を、別にフランスとなんのつてもなく、ひとりの(あるいはSANAAで西沢立衛とふたりの)日本人が競争で勝ち取ったのか考えてみるがいい。
寧ろ、世界の人々はこの妹島和世という人を敬うとかでは足りない。巨匠とか天才ってのはごくごく希にしか出てこない。例えばガウディを考えてほしい。ガウディがいた事で、スペインがどれだけ観光資本を得た事か。ガウディも間違いなく天才だった。けど、妹島和世氏ってこれを遥かに超えた天才なのである。ガウディが他国の、しかもフランスみたいな世界で一番芸術に造詣が深いと誰もが認める大文化国家の、国家計画レベルの主要建築を頼まれるなんて事はなかった。でも妹島氏は頼まれたとかですらなく、一日本人として競争で勝って、その設計を既に終え、実施済みの建物、ルーブルランスも高い評価を得ている。無論他にも現代日本を代表する美術館建築(金沢21世紀美術館)とかあったり、若い頃から実力の程は確かでスケールの大きな仕事も尋常じゃない次元でこなしてきている。建築界のノーベル賞・プリツカー賞を日本で最初に女性建築家として貰った。本物中の本物で、そういう人を茨城県なり日立市なり水戸一高が輩出したというのは、間違いなく世界史に誇る偉業であり栄光である。
本当に偉い人はあんまり威張らないかもしれない。それでせじまさんが余りに気さくなので、皆あのオバサンがねえみたいな扱いしてるかもしれないが、とうにそういう次元を超えているという事だけは、建築を専門的に学んだ側としていっておきたい。もう一度強調するが、ガウディですら建築史の教科書に必携だろうけど、それを圧倒的に超えている。
それでいいたいのは、前から書いてるけど、茨城県の総合都市計画を妹島氏に頼む。これが一番いい。これだけで、千年後も、下手するとというかうまくいくと、万年後も、本気で茨城が世界で一番魅力的な都市、という風に、ガチで世界中に当然視される可能性がほぼ100%である。これは冗談ではない。考えてもみてほしい。ガウディ程度の建築家――正直、発想は重力に逆らったらこうなる筈だ! とか以外と実直なんだけど、意匠そのものは奇抜で、ちょっと変わってる建築家です、そのガウディですら、バルセロナを世界に名だたる大観光都市にした。だったら、別にそんなに風変わりなデザインなんかしてない、ただひたすら新しくてかっこいいというタイプの妹島和世氏のデザインした県というか都市ってどんななんだろう? といって、世界中の建築学徒とかだけではなく、その近未来っぽさだか現代の傑作建築やら公園環境の集合体に、恐らくほぼ未来永劫に渡ってあまたの人々が惹きつけられ、日本有数どころか世界一の観光地になるかもしれない。
ってことは、県単位で(世界で)魅力度ナンバー1をめざすとかいってる大井川知事の大望を都市環境面で果たすには、もうこれ、茨城出身で世界史の現役・超一流建築家せじまさんに茨城県のマスターアーキテクト、総合都市計画を一任すればよい。これが真実だ。
今は日立駅と日立市役所しか、茨城に彼女の主要な作品ってまだない。これははっきりいって過小評価、いや彼女の世界史に対する実力を冷遇しすぎているだけだ。ちゃんと0から彼女がどういう業績をもっているか、客観的かつ厳正な目で、調べたおしてほしい。必ず僕がいった方針が、唯一正しいと悟る筈だから。