2011年8月7日

市内の浸水対策

市発行の洪水用hazard map
��一枚目二枚目

では、磯原・中妻・華川町にかなりの浸水がありえる。
 また、こないだの仙台平野にきた津波と同等のものがくれば、おそらくこのmapよりずっとひろい区域が幅広く浸水するはず。基本として北茨城市の半分はうみべの平地なので。

たとえば
津波による全壊 約12万棟
津波に強かった「1階吹き通し」再使用できるケース多く 建築学会報告
を参照にすると(*1)、

��.こないだの津波では高さ4m以上の浸水域ではほとんど建物がのこらなかった。
��.ただし、ピロティ(一階が柱。足だか)造りのたてものではうみべ近くでものこった。
��.2m以上の浸水では全壊が過半に出た。
��.1m以上の浸水では大規模半壊が多かった。

を教訓にすると、できるだけはやく前例と同等級のつなみを考慮した大津波用のhazard mapをつくり、つぎの対策をたてるべき。

��.「4m以上の浸水」がみられるだろう地域ではピロティ(*2)造りで改築・新築をすれば、その為の経費全額を市税で補填する。
��.「2m以上の浸水」がみられるだろう地域ではピロティ造りで改築・新築をすれば、その為の経費一部を市税で補填する。
��.「1m以上の浸水」がみられるだろう地域ではピロティ造りを推奨する。
��.市の海に面する海抜の低い平地には一定距離ごとに緊急避難用の3階建て以上の高層避難所をたてる。

また、これらとは別に、
��'.Hazard map上にある土砂・がけ崩れの想定地域へは土留め工事促進用の助成(あるいは町内会などを介して、防災工事の責任がある所有者への工事義務付け)がいる(*3)。
��'.市内では、磯原では市役所付近、中郷では汐見ケ丘という高台に、消防拠点をうつすべき。


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��1
参照先の全文を以下に引用。図も添付。著作権法に配慮してc表示あり(なおhttp://homepage1.nifty.com/samito/copyright2.htm を参照にすれば、公共の福祉ならびに法解釈的に広報をめあてにしているニュース記事へは著作権法の例外になっていて、必要な範囲内で広く引用できる)。

以下http://www.s-housing.jp/archives/15171 より
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津波による全壊 約12万棟 2011年8月4日 c新建ハウジングWEB.

国土交通省は8月4日、東日本大震災による被災現況調査の結果(第1次報告)を公表した。それによると、約21万9000棟の建物が津波により被災し、流失を含む全壊棟数は約12万棟だった。

 津波で浸水した区域の面積は約535km2で、このうち4割超が浸水深2m以上だった。浸水深と建物被災状況の関係性を分析したところ、浸水深2m以下では建物が全壊となる割合が大幅に低下していた。

 全壊12万棟のうち、約7万8000棟が流失、主要構造が損壊した全壊が3万4000棟、残りの8000棟は大規模改修により再使用が可能という。全壊以外の内訳は、大規模半壊が3万6000棟、半壊が4万棟、一部損壊が2万3000棟だった。

��~~
以上 引用おわり

以下 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110423/dst11042323500058-n1.htm より
��~~
津波に強かった「1階吹き通し」再使用できるケース多く 建築学会報告 2011.4.23 23:49 c 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital

 東日本大震災の揺れや津波で被害を受けた建物を調べた結果、1階部分が吹き通しになった「ピロティ型」の建物が、津波に強かったことが、東北工業大学の田中礼治教授らの調査で分かった。沿岸部では、ほとんどの木造家屋が流失している一方で、鉄筋コンクリート構造の建物の多くが再使用できる状態で残っていることも判明した。

 23日に大阪市内で行われた日本建築学会の「緊急調査報告会」で報告した。

「ピロティ型」衝撃少なかった?

 田中教授らは、仙台市など宮城県の沿岸部を調査。田中教授によると、津波で木造家屋が壊滅的被害を受けた地域でも、鉄筋コンクリートの建物は、基本構造に大きな被害がなく、再使用できるケースが多かったという。鉄骨構造の建物も一部は残っていたが、基本構造が変形し、再使用は厳しい状態だった。

 1階部分が主に柱だけで構成されているピロティ型の建物が津波に強いことも浮かび上がった。堤防から数十メートルの場所で津波の直撃を受けながら流失を免れたケースもあったといい、田中教授は「1階部分に外壁がなく、津波の力を受ける面積が小さくなるためではないか」と分析している。

「重さ」で耐えた鉄筋コンクリート建築

 また防衛大の多田毅講師は「鉄筋コンクリートの建物は、それ自体の重量が大きく、津波の力に耐えることができた」と指摘。鉄筋コンクリートの建物であっても、一部津波で倒壊した例があることについては「昭和53年に起こった宮城県沖地震などで基礎部分が変形していた可能性もある」と述べた。

 同学会は今後も被災した建物の調査を進め、地震や津波に強い建築技術などを政府に提言する方針。
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以上 引用おわり

��2
具体的には一階に居住空間をもうけず、壁比率が一定よりひくいばあいに、都市計画法の条例としてそのための工事の費用一部または全額を助成する制度がいる。『ピロティ造り推奨制度』とでもいえる。たとえば今現在、磯原駅の南側にたっているマンションの一階は駐車場となっていてこの造りを採用している。
なお副作用だが、これは足の高くてすぐたおれそうな見た目でもわかるけど、つくりとしてみた耐震性はかならずしも高くないので構造計算のできる専門家にまかせないとあぶない。さらに高齢者のためにはエレベーターとか、或いはかなり大量の人がいつもつかう施設では日用の便利のためにエスカレーター、そして車いすを考慮してかならず傾斜路が別に必要となってくる。
ちなみにピロティとはフランス語の建築用語で
��ピロティ【(フランス)pilotis】
��《杭(くい)・脚・柱の意》建物の一階を柱だけ残し、吹き放しとする建築様式。また、その空間。
��ル=コルビュジェが近代建築の一要素として提唱。
[ 大辞泉 提供: JapanKnowledge ] より

��3
あるいはこれが最優先か。特に人家が隣接しているばあい、地震や台風でさえ危ういので、最低でも市内全域にこれらの危険箇所と人家の危機的関係をすべてなくす必要がある。