茨城に必要なのは、決して、いや絶対に、わが県について西日本へ説明したり、宣伝広報活動する事ではない。まったくその逆だ。邪悪な西日本人達へわが県についてわざと誤解させたり、少なくとも他県へひたすらステルス活動に努めたりする事が必要不可欠である。
敵を知り我を知れば百戦危うからず。これは孫子の金言だ。
県政が、県内の公立や私立の学生、或いは県民へ県に関する歴史や地理の風土学的知見を啓蒙する事は、非常に有益だ。特に生徒にそうする事は、遠からず郷土心をはぐくむ。寧ろ天然でこの地元愛を持つ層より、一旦県外に出てから改めて、地元のよさを見直した者が更に有益な役割を果たすだろう。しかも、この多様の一体感が強烈であるほど、茨城県域の発展につながるのだ。魅力度調査で東京乃至日本衆愚が煽られ、西日本組の「東京マスコミ幻想の正当化」や田舎上がり組の「東京症候群合理化」の反作用で不当にわが県を冤罪にかけ侮辱すればするほど、しかも茨城の美質について事前に啓蒙されていればいるほど、費用をかけずわが県民にとっての潜在的一体感への期待効果が高まる。簡単にいえば、魅力度調査への反発効果を愛県心の安価な啓発装置として、侮辱への超越的無視という手法でそのまま利用してしまえばいい。
結局今後のわが県にとって重要なのは、他県なり他国なりの徹底分析の方だ。既にわが県にステルス的な好条件がある以上、容赦なく敵を知れば自然的に茨城の大勝利をもたらす。魅力度最低、と衆愚県外人にいわれている間はまんまとステルスに成功しているわが県の勝利が続いていく、と県民はほくそ笑むべきなのだ。