2011年9月25日

資本主義ぶったくだらない看板

中郷の郊外型店舗ができたあたりの側溝というか、暗渠みたいな扱いをうけつつある水路はなにかしら美化ほどこすべきなんじゃないかとおもう。東京なんか本当にドブあつかいされた暗渠は悲惨だ。花植えるなり。
あれは子供の心象に悪い。人工物の美が自然のそれにまさることはほとんどない、というのがカント哲学の崇高論の本質だとして。
大体、中郷第一小学校のすぐとなりが近隣商業地区系の突如出現した建物でうめつくされえるという現状も狂ってるはなしで、都市計画課の手抜きではないかと思うってか確信系。どっちもくだらんはなしで、団塊加減は手に負えないとしか結論できない。レベルが。

自分の記憶にあるあのあたりの水田は、いまから10年前には綺麗な、小学生の指に乗るくらいのちいさな緑のひきがえるが住んでいる側溝があった。もしくは緑の草葉だった。
いまはたえまなく車のゆきかう誰からも見向きされない暗渠になりつつある。それをなんとも感じない粗野にして乱雑な連中がふえていくのは文化の退化ではないのか?

 地方への郊外型店舗の侵略はとある国法の規制撤廃が原因らしい。そこにはどこかしらの政商的意図が裏で絡んでいるのはまちがいないが、いくらなんでもひどい、という事例が大分多いのも。
例。よかれとおもってるのが一層たちわるいのだが、平和な田ん圃にいきなりマクドナルドの馬鹿目立つ看板をぶち起てる。天心記念美術館へいく道にも起てやがった。わざわざ遠出してくる観光客をがっかりさせてまで世俗へひきもどしたい?
繰り返すが(おもに肥満の原因となったと訴訟したアメリカ人以外には繰り返すまでもないが)、マクドナルドの食い物は全般としてよくない。何かほめられることがあるのだろうか、って次元。すぐ目の前には前からコンビニあったわけで、板東太郎も出現したからにはいまやはやさですらないが?
そもそも高萩駅前にはいまから15年前にあったわけで、わざわざ15年遅れですぐ隣町へもってきて誰にせよもはや飽き飽きして見る必要もない景観破壊看板あたりかまわず出しまくるという人を完全に馬鹿にしているとしかおもえないことを平気でやってくる連中。まことに下劣なる資本主義文化の権化。とはいえかれらはそれをアイデンティティにしてるのが最悪なのだが。

��00%景観破壊と伝統軽視と文化破壊しか意図していないマクドナルドやらそれらの郊外型店舗の無際限侵略は、本当に見るも無残にして残念な、軽薄なる大衆化サブカル時代をつくりだしている。

 地方の条例で、無理にでも看板や立地に相当の規制をかけるしか有効な対策はないだろう。この時代はあと30年から15年以内にひとかげのない廃墟と更地だけをのこしていくはず。そうなってから再び農地へ回復することが難しそうなかぎり、広大な土地をもつ者の節操はその地域史を長期でみて左右する。
あれらの店舗跡地はいまの海側の国道沿いの荒廃地とおなじ宿命をたどるだろうし、避けようもない。少なくともその(解体されない店舗含む)転用もはじめから視野に入れていなければ、あれらの虫食いじみた乱開発は文化としては決してほめられた将来性のもとにはないはず。