2011年9月17日

ごくすぐれた発明と実証例

http://www.amnh.org/nationalcenter/youngnaturalistawards/2011/aidan.html
http://megalodon.jp/2011-0823-0854-26/www.amnh.org/nationalcenter/youngnaturalistawards/2011/aidan.html (ウェブ魚拓、ミラー)

この記事は本当にすぐれた人物と発明・研究をのせている。
 フィボナッチ数列(1、2、3、5、8、13、、と一個前の数を足し合わせて行く数列)が自然界のあちこちにみられるのはよくしられているが、それを樹木の観察から応用してソーラーパネルの傾きにしてしまった。というのは本当に感心するすぐれた発想だし、この参照先にのっている実証したデータもシンプルだが説得力のあるものでこの生徒はきわめてすぐれた学習知能をもっているとわかる。
 13歳というのは日本では中一だから、心から感嘆する才能というほかない。これからもこの子には期待がもてる。順調に才能がのびていくのを願うばかりだ。

 昔、セザンヌという画家がこの樹木の葉が光を乱反射させる効果をうけとって初期のキュビズム絵画(印象派とよばれている流儀の発端)に応用したことはあったが、まさか実用主義的な思想がこういう方面に応用をみつけるとはおもいもよらなかった。こういう才能がいる、ということはアメリカは発明にすぐれた天性を蓄えたりそれをきちんと表明させ社会的賞賛や公的発表に結びつける土壌があり、なおかつ一部の個人には数学であれごく高い理解力を仕込んでいるのがわかる。
現状の日本、かつ常陸の國の間ではいまだ及ばないところだ。こういう才能も爆発的に無数にうまれたとき、我々はアメリカからも日本本体からも仰がれるはず。

 この発明が実際に大規模商品化されるかは不明だが、特に日照条件のわるい北国ではかならずや実用の余地があるだろう。特に日照時間の少ない冬をみこし屋上庭園の一部や庭に設置させたり、いま日本ではひろくみられる照明器具の上部にデザインさせて十分な電力を確保する、といったことはある程度の資本が興味をもてばすぐ実現できる。特許権や商標をも長らくとったりするためには「広く公共の工学雑誌」に名前入りで掲載するのも手だろう(勿論この程度のかなり権威ある公募雑誌をもつ学問・学術の風土があるのが前提で)。それで仮登録状態となり名誉は確保されるだろうし、類似の商品は模倣とみなされる公式見解があらわれる。そうでない学術文化の未発達な風土では猜疑心の為に発表をためらうかもしれず、あらゆる面に社会損失が膨らんでしまう。
 理論そのものには独自の価値があり、すぐれた理論そのものも(あるいはそれこそ、最も)ごく価値の高いものだが、アメリカのもってきた実用主義的傾向には技術方面の革新をなしとげる別の利点があるとおもわれ、実際にそういう風土から出て来たろうこの一つの実例はシンプルさといい独創性といいこころから感嘆する発明だった。このAidan少年がなにかの機会に茨城県や日本国を訪れたら是非まねいて(茨大工学部か日立市内の学校など、どちらかというと学群構成で研究主体っぽい筑波大も)、何か経験則としてそこに至った原因や勉強方法をききとった方がいい。この少年は現時点でまちがいなく、人類史の偉人に匹敵する超秀才の部類に入る。