2011年7月23日

北茨城経済学

 物には構造と設備の大まかな違いがあるとする。このうちより耐久する構造(基盤となる物)は古い物を大事にした方がいい。なぜなら持ちのよい程、品質のよい程その上に立った活動がし易くなるから。
 対して設備(とりかえのきく表層の使用物)の方は、できるだけ最新の物がよい。それらの更新は場合によっては以前の型より合理な廃棄物や浪費の少ない進化がありえる。よって
��複利耐久財/瞬間消費財)%:経済率
の値ができるだけ高くなる社会こそ、その生態はよりすぐれていく。いわば漸時最小の消費で将来最大の耐久を得ること、物持ちのよい生態が経済的とか社会生態の上位に就くと言える。

 既存の構造物をまったく壊し、まったく新しい構造物を一からつくりあげる徒労は新建設の設備の向上へあてられる原資を大幅に削り、その社会の経済率をも下げるだろう。
 結局巨視すればそういう不経済な行動をしている社会や人物は、より経済的な人物らにくらべこれらの無益な行動の不経済さは彼らの貧しさと文化の劣等となってはねかえってくるだろう。それらの複利さを古物として使いこなしながら別のより高等な活動をなしうる生態に比べれば彼らは弱体で非効率、かつ貧困になるか。