2010年11月8日

市政の基本

かねを稼ぐのが悪なのではなく、稼ぎ方が問題。

立派な俳句で億万長者になった人は、パチンコ大王にくらべりゃそりゃ立派だろうし、天文学解説書で印税くらしの大学者にくらべれば薄っぺらい芸能人の贅沢はとるにたらない。そういうことだろう。

 結局、富裕とは「うらみわけ」なのだ。ほかより能力のすぐれた人へお礼を一杯あげて、「あいつ金持ちなんだぜ」と言ってうさをはらす。だからこういう社会では暴力沙汰は起きにくいだろう。貧乏人が喧嘩するものだから。

このよに共通貨幣経済がおこってしまってから、それを土台からいなめないかぎり人々はこのルール内でふるまうしかない。だから、市場を統治するルールの制定こそ、市政のかなめなのだろう。ろくでなしの商いをゆるす市とゆるさない市では、長い目でみればその市でそだつ者の品格を多いに違えてく。

 こういうわけで、国家資格にすら到底あたいしないインチキ施術でしかない東洋風の整体稼業なぞ、決してゆるすべきではない。もしそれをしなけりゃならないなら、きちっと医師国家資格のもとでやればいい。これは真理だ。市政はここをきちっと取り締まってもらわないと。