2014年6月1日

北茨城市工房化論

 平成22年国勢調査産業基本集計によると、北茨城市は茨城県一、第二次産業就業者比率が高く、しかも他の市町村より圧倒的に高い。42.6%はほぼ2人に1人が工業従事者ということだ。日立市よりこの値が高いという事が驚きでもある筈である。ここからみると、北茨城市は茨城における集積的な工業都市というのが真の姿というべきである。
 そして工業にも集積の利益がある限り、寧ろ工房や工場を集めていく方向の施策がこの市にとって有徳なのだろう。また、茨城で北茨城市に次いで第二次産業就業者比率が高いのは高萩市であり、日立市は6位となっている。この県北3市は当然、風土的共有性もあるが、工業都市化という道筋をたどるべきなのだろう。少なくとも、美術的風土のある北茨城の場合は芸術的工房を集めていくというルートが正しい。更なる工場用地と自然環境の美を両立させる、という課題が北茨城を中心に高萩市との共通課題といえよう。

追記:即ち、環境排出物質の抑制や、地方自治の範囲でも環境法の厳格化と工場監視を進める必要がある。