2024年5月4日

北茨城海岸風致地区(磯原風潮地区)の指定と消波ブロックの人口礁への置き換えや手すり設置などの美観整備要望

 磯原海岸から、北浜海岸(としまやの向かい側の大北川河口の端部)、上桜井海岸、下桜井海岸、赤浜海岸の高萩市に接する場所までを北茨城市は「北茨城海岸風致地区(磯原風致地区)」に指定して、農地海岸管理者の茨城県知事へ申し入れをし、消波ブロックの様な自然の風景を破壊する造作物を撤去してもらうべきだろうと考える。また新設置も禁止すべきなのではないか。

 代わりに海底に設置するため景観を損なわない「人工リーフ(人工礁、潜堤)」への置き換えを要望すべきだ(同じ事は海水浴場になっている磯原海岸へもいえる)。人工礁は魚らの隠れ場を兼ねられるので、凹凸のあるコンクリートブロック製にすればいいと考える。

 現時点で北浜海岸の箇所には消波ブロックを大量に投下されて、以前は理想的な絵の様な綺麗な海岸線だった場所は完全に自然破壊されてしまい、北茨城の最大の魅力の一つが半減させられていると言っても決して過言ではないと思う。
 世界中の風致地区をみるかぎり、明らかに美観を伴う海辺に、わざわざ消波ブロックを投下してその景観を破壊している国は自分はまだみたことがない。むしろ人々はその自然の景観を愛して、大切に保護しているといえる。茨城県知事が管理者の上でわざわざその景観を破壊するのは、そこの風致が特別な審美的価値を持っていたと知らなかったからだ。
 また茨城県は北茨城市民の日常生活実感を無視して無理やり大金のかかる工事を推進し、明らかな風致地区をがさつな公共事業で破壊したのである。その風致地区破壊責任は管理者の県知事にあるので、きちんと要望が果たされるまで厳格に県に抗議し続けるべきだろう。

 同じ事は堤防の規格にも言える。海を眺められるような設計を考えて作っているとは思えない箇所、つまり歩道部分が低すぎて海が見えなかったり、陸側から堤防へのアクセスが悪いか急な崖になっており落下しそうで危ない箇所が散見される。また遊歩道部分と陸側のあいだに下水路なのか雨水なのかが通る箇所があって、蓋が設置されていないので、綺麗な海岸を眺めるのに不快な臭いがしたり、落下しそうで危ない場所もある。
 消波ブロックの撤去とそれらも同時に解決するには、堤防を高めに作った上で、遊歩道までの陸側からのアクセスを改善し、陸側に落下しない様手すりを設置する。また全ての側溝にきちんと蓋をして、臭いがしないようにして側溝への人の落下の危険も塞ぐべきだ。
 厳密にいえば、人が入り込むと海自体は汚されてしまうので、現時点でも釣り人や近所の人々が散歩に使っている遊歩道を通すのは今現在もそうなっている環境センターあたりまでにしておいた方がいいと考える。

 またこれらと同じく、新規格の堤防にしてから、大北川の河口あたりの野口雨情記念館までの堤防部分は道路側へ落下防止の手すりがないので、ここも散歩する人々などに落下の危険がない様あらたに落下防止の手すり設置を管理者である知事へ北茨城市長が要望すべきだろう。

 現時点で非常によくできているのは、大北川の河口部分を赤浜海岸へでた箇所の手すりの様子で、新規格の堤防全体をあの様にした方が明らかに良かったと思う。海が見れる様にすきまのあるアルミ製だろう手すりがついており海はとてもよく見える。アルミ製だと長期間たっても錆びていない様子である。なぜ端部だけそうしたのかなら風景を意識してだと思うが、その規格で環境センターあたりまでの海岸線の遊歩道を改めて整備すればいいのではないか。

 現時点でも部分的に傾斜堤防(緩斜堤防)になって砂浜海へおりられる様になっている箇所があるが、20mほどの砂浜が確保できないとかえって波の打ち上げが高くなる弊害が確認されている様子なので、砂浜が確保されることとかねられる場所にかぎって利用すべきだろう。

 これにあわせて、津波時の浸水が予想される同海岸風致地区沿いの新造住宅の一階部分をピロティ(柱)にして住居を置かないように風致地区条例を作り、既存建築の改築時にはその工事費の補助金分を住民税から割り引くべきだろう。