2017年1月9日

商業衆愚の貪欲

 低俗な大衆、衆愚は大商業都市を「有」とみなし、その他を「無」とみなす傾向にある。また自らの身近にみあたらない現象を「観光上の有」と見なし、類似現象が周辺に確認されている対象を「観光上の無」とみなす。これらをまとめると、衆愚の周りにみあたらない現象であふれ、しかも大商業都市がある地区を、衆愚は「有る」とみなす。
 魅力度として衆愚が認知する対象は衆愚の周囲にないものと、商業都市部である。すなわち評価する者は無知な商人であるということだ。観光商業地化する事が魅力度を高めるという事なのである。この目的を冷静に分析し、一体それが茨城にとって長じてプラスなのかについて長期戦略を立てていく必要がある。
 衆愚は消費者にすぎず、観光地を共有地化し、少々のカネを落としながらゴミを捨てて汚して終わる。この種の外来者は、地元人向けの質の高いサービスを維持している地域にとって邪魔でしかないだろう。高品質・高級化という方向性と、低品質・衆愚化という方向性があり、総合ブランド研究所の極悪人田中章雄が評価対象にしているのは主として後者である。