・低濃度汚染地域の表層土を削り取り、それを高濃度汚染地域の汚染土の上に覆い被せる。
・高濃度汚染地域にナタネやトウモロコシを植え、バイオディーゼルやバイオマスエタノールを製造する。
・バイオ燃料製造でできる農業廃棄物をガス化して、発電の燃料とする。
・ガスに含まれるセシウム等の有害物質はゼオライトで分別吸着し、処分する。
ひまわりによる除染の問題点は
・福島原発事故による土壌の放射能汚染のほとんどは、表面数センチメートルの土に固着したセシウム134, 137によるもので、ヒマワリを植えるために土を掘り起こしてしまうと、セシウム134, 137を深く混ぜ込んでしまうことになる。
・ヒマワリの根が汚染さえた表層土壌に根を張るとは限らない。また、ヒマワリは、水耕栽培でもしない限り、セシウム134, 137をほとんど吸い上げない。菜の花も、1年間に吸い上げる放射能は土壌中の数%にすぎないが、農地の安全利用に対しては効果がある。
・ヒマワリは大きく育つので、その処分が問題になる。ヒマワリにはリグニンが多く含まれるため、メタン菌による分解・発酵には向かない。焼却するには、放射性物質の拡散を防ぐために、焼却灰の処理が必要になる。
http://www.systemicsforum.com/ja/viewtopic.php?f=17&t=22 永井俊哉氏より。傍線筆者。