2016年10月20日

茨城芸術祭戦略

 今後のわが県わが市の戦略は、県北芸術祭を端緒として茨城芸術祭を中心に、世界で最も芸術的な県、市としての地位を確固たるものにしていくことだ。この大目的は日本人、日本国民、わけても西日本人や西日本が低俗な人々であることを背理法的に証明していくことになり、単に我々自身が芸術上の工学と趣味で世界で最も優れた県民市民となるだけで、田中章雄と西日本、そして商業社会である東京都がいかに野蛮で高貴な芸術に理解がない悪趣味な人々であるかを実証できる。ハイアート、ハイカルチャーといったハイブローな世界は茨城が得意としてきた分野であり、むしろ大衆からの無理解こそが評価しない者の低俗さを証左し、自らの高尚さを示すという点で真価を発揮する。
 五浦美術館、水戸芸術館、日立シビックセンター、近代美術館を基本とし、笠間日動美術館、笠間陶芸美術館、しもだて美術館をまきこんで、芸術祭にあたって期間を長期化した応募者全員展示を可能とし、インターネット上にも美術品一切の応募者全作品を展示、鑑賞者の投票制として来場者賞を設けるべきだ。またこの際、半匿名表記も可能にしたうえで作者に感想を届ける制度を作ることで創作側の意欲をつくりだし、最優秀作品を県が買い上げ公共施設に展示、展覧会後の作品販売を民営化した外部委託業者に代行することで県内市内に芸術家の生活する余地をより多くつくりあげるべきである。