2015年2月18日

HEAVEN IBARAKI(天国の茨城)

「東京のブランディング戦略(素案)」によると、今後、東京は共有地の悲劇によって奈良・京都化し経済衰微に向かう。又その基本戦略は外国への差別化と国内への相対化であり、食糧自給率が世界最低、犯罪率が日本最低な事から今後益々、孤立する事がわかる。
 ほかに、株式会社オープンハウスによる
「『東京』への愛情に関する意識調査」(2013年)によると、東京都民の約9割以上は東京に憧れを抱いておらず、75%の外来者がそこでの生活を快適であると感じていない。東京を愛しているのは都内出身者で36%いるが、外来者では11%しかいない。全体として都内出身者と外来者の間にはかなり大きな意識差があり、特に外来者の間で東京への定着性が低い上、そもそもそこを愛してもいない事がわかる。
 また、マイナビニュース会員の男女500人に住まいに関するアンケート(2013年)によると、都内出身者の約6割も東京に愛着を持っていないという、上述と似た結果が出ている。
 これらを足し合わせると、東京は外来者にとって特に離脱しやすい場所であり、しかも出身者にとってさえそこへの憧れがなくあまり愛していない場所であるといえる。仮の宿りである上に観光ブランドに本腰を入れる施策をしているのだから結果は目に見えている。
 これに対して茨城県は生活ブランド戦略の制定によって地元人と定着者にとって世界一高い福祉と世界最高の幸福を目指すべきである。これによって搾取や自慢をする悪の東京、謙遜と自足をする善の茨城と国内的に差別化し、対外国的には世界企業HITACHIや国際都市TSUKUBAの名義で日本の諸自治体と相対化できる。なぜなら観光誘致ではない都市形成の仕方であるが、経営努力するほどますます有名になりえるのだからだ。また、いわゆるブランド総研の魅力度調査ネット会員にみられる大衆的な一見さんへは一点豪華主義としてひたち海浜公園のネモフィラの丘のみを県が主体的に集中喧伝し、かつ国家政府に働きかけディズニーランド以上の規模でさらにネット会員レベルの知的水準向けとしてメディア映りを目的に、豪華絢爛になるよう整備させ、それ以外は地元人にとって空いている方が望ましいのであるから、逆に殊更宣伝しないこと、県民自身向けのものとして作っていくのが重要だ。この際、殆どの人は実際に来県しないままイメージだけで物を語る事、つまりメディア映りだけで判定していることが諸々の調査からわかっており、ネモフィラのイメージのみを強調しフォトジェニックな公園にすることへ集約的に努力すればよい。実際の来県者は1日ないし1週間以内には帰るのだから、鵜の岬国民宿舎のような真に満足度最高の場所は喧伝する必要がまったくないのである。
 これらに加え日立、筑波、鹿島、水戸という世界的に有名な都市群を統括する新ブランドイメージとして、生活者天国としてのアイデンティティを決める必要がある。I?NYのキャッチに習い、『常陸国風土記』における常世の賞賛から、HEAVEN IBARAKI(天国の茨城)が望ましくそのロゴマークを制定するべきである。ロゴデザインはI?NYにあやかりそのまま、Milton Glaser氏または妹島氏に依頼するべきだが、日本人衆愚は2chやまとめサイト級で性格が悪く、当てこすりをしてくるのでその考えられる限り最低に愚劣で悪質な批判を事前に予想して先回りする必要があり、それにはネット右翼と重なる層である日本人衆愚が批判しようにもしづらいアメリカやイギリス、あるいはフランスなどの連合国側の権威や先端を持ってくる方が有利であろう。今後県自体として、水戸遷都の為の皇居設置や鹿島アントラーズのアジア王者としてのさらなる飛躍が待たれる。天心による東洋のバルビゾン構想に基づき、北茨城における美術の都としての発展も重要である。