2019年11月2日

他県に知られず他県を知ってあるべし

魅力というものは多くの人達にわからないものであればこそ、貴いものだ。
 マスコミに洗脳され易い衆愚にあわせ自己を宣伝するより、謙遜しつつ至善に止まっていた方が遥かに優れている。それでも、歌人はいながらにして名所名跡を知っているし、それは外国人とて同じなのである。『常陸国風土記』を読まずに、現代東京人の虚偽や悪意、偏見と差別に満ちたマスコミを信じている人達など、相手にするかいはこれまでもこれからも、何もない。
 人に知られず貶されていようが、自らを知り相手を知っている側に立っていた方が、全ての面でより優れた結果になるだろう。己が人を知らざるを憂い、人に知られざるのを憂うべきではない。