2016年11月2日

対日県内サービス戦略について

 ゲイン・ロス効果(gain loss)あるいは期待不一致によって、顧客はサービスへの期待度が事前に低いほど、質の高いサービスによって感動・満足しやすい。ほかに期待効果によって事前の期待が高いほど、合理化による認知の歪みで満足が高まりやすい。さらにサービス自体の品質によるパフォーマンス効果がある。
 上記のうち、わが県はゲインロスに特化する事が戦略的だということができるだろう。対日本人へ事前の期待度が田中章雄(ブランド総合研究所)と都内のマスコミにより極端に下げられている為、質の高いサービスを提供すればするほど、顧客満足度が極端に高まりやすい条件がある、と捉えられる。つまり茨城の対日外交上の最適化戦略は、県内サービスの質を明らかに日本一、できれば世界一の程度にしておく事だ。
 観光業においてはサービスの質を上げる、という基本を徹底すればよく、県民に関しては対外的なお出迎え、おもてなし、ほか客商売の質を上げる、県内訪問者へゲインロス狙いのきわめて質の高い好意的対応を心がける事が習慣づけられるべきだ、ということになるだろう。勿論、悪意のある訪問者を攘夷によって見分ける必要はある。これらを最適化する為には、おそらくサービス業を主とした資本主義化が最も合理的だという事になるだろう。慈善心の涵養については、行き過ぎるとお人よしになりかねないが、少なくとも憎悪心を育むよりましだろう。つまり、茨城を憎み、無知のゆえわけなく蔑む人々を憐れみ、情け深く対応していく事が、態度として十分である。