2015年6月23日

常陸の自然の世界遺産登録

 霞ヶ浦と筑波山、陸平貝塚、袋田の滝、竜神峡、弘道館を含め偕楽園、利根川、五浦海岸を、5億1100万年前の日本最古の地層を含め古代文明の出現した2万4000年前、日本考古学の原点が残る約7000年から3000年前の縄文期、さらに600年代風土記の時代から1100年代の西行による四度の滝行脚、1594年の利根川東遷と1833年の偕楽園造成による大規模なアースワーク事業、そしてアジア発のノーベル賞タゴールが北茨城の潮騒へ瞑想に訪れた1913年近現代史まで人類全体の進歩と悠久の時を茨城県一箇所で集約的に示す偉大な常陸の自然としてまとめ、世界遺産に登録するべきである。ディドロのいう全一的なる美、つまり部分が全体を再現する事に、全世界においてわが茨城より象徴的なものはない。この県の自然をたどることは全人類における悠久の時の進歩を一時に知ることである。